紙タバコ・加熱式タバコ・電子タバコ(Vape)のコスト比較
電子タバコ関連について
2024年09月20日
現代社会では、健康志向の流れや物価高など時代の変化により、喫煙者の肩身はどんどん狭くなってきているでしょう。紙巻きタバコだけでなく加熱式タバコも相次いで値上げされ、今後もその流れは止まらないといわれています。喫煙者の方には経済的にも辛い状況かもしれません。
そこで今回は、紙タバコと加熱式タバコ、そして電子タバコ(Vape)のコストを比較し、年間どの程度かかっているのかをそれぞれ解説します。この記事を参考に、改めてタバコのコストについて考えてみるのもよいかもしれません。
初期費用ランニングコストの比較
紙巻きタバコと加熱式タバコ、そして電子タバコは初期費用とランニングコストがかかりますが、どれくらいかかるのか具体的に理解している方は少ないかもしれません。金額はそれぞれ異なるため、環境や経済状況によって選ぶ必要があるでしょう。
紙巻きタバコ、加熱式タバコ、電子式タバコの初期費用とランニングコストを比較することで自分が今タバコにいくらかかっていて、これからもお金を投資し続けるべきかを考えるきっかけになるかもしれません。
一概にタバコといっても、紙タバコ・加熱式タバコ・電子タバコにはそれぞれに特徴があります。しかし、「そろそろ紙巻きタバコから卒業したいけど、どれを選べばいいの?」、「周りが加熱式タバコに移行し始めているけれど、加熱式タバコと電子タバコとの違いがわからない」など、喫煙者の方の中には紙巻きタバコには馴染みがあっても、加熱式タバコと電子タバコについては違いがよくわからないという方が多いかもしれません。
ここでは、紙巻きタバコと加熱式タバコ、そして電子タバコの定義について一つひとつ詳しく解説します。
紙タバコ
紙巻きタバコは、タバコの葉を紙で細く巻いたものです。現在は、吸い口にフィルターがついているものが一般的です。紙巻きタバコの歴史は、19世紀の南米にさかのぼります。南米の先住民が葉っぱを木の葉で巻いたものに、火をつけて吸い始めたのがルーツといわれています。それがヨーロッパへ伝わり、紙で巻く現在のやり方に変化しました。
昔は手で巻くのが主流でしたが、19世紀に紙を巻き上げる機械が作られたことが紙巻きタバコを世界中に広めるきっかけとなりました。紙巻きタバコはタバコの葉を細かくした「刻み」、吸い口につける「フィルターとチップペーパー」、タバコの葉をのせて巻くための「巻紙」によってできています。「刻み」はさまざまな銘柄があり、それぞれの特徴を出すために「刻み」をブレンドしたり、香料で味や香りをつけたりしています。
また、タバコの風味を決めるには「フィルター」も大切な要素のひとつです。ほとんどが「アセテート」という繊維で作られており、なかにはフィルター内に活性炭素が入れられたものもあります。葉を巻くための紙は、昔は木の葉を使っていたのが今では麻や木材がメインとなり、副流煙を少なくするための技術も日々進歩しているようです。
紙巻きタバコで常に懸念されているのは、紙巻きタバコにはタールとニコチンが含まれており、ニチコンは体内に取り入れることで発癌性物質に変化することです。これは、長年の研究で確認されています。さらに、ニコチンの最大の問題は「依存」であるともいわれていて、ニコチン依存がなかなか禁煙できない原因となっています。
加熱式タバコ
加熱式タバコは、火を使って煙を吸い込む紙巻きタバコとは異なり、専用の加熱式機器を使ってタバコの葉、または葉で作られた加工品を熱しその蒸気を吸うものです。最近は、加熱式タバコが紙巻きタバコから移行するものと考える方も多いですが、紙巻きタバコに慣れている方の多くは物足りなさを感じるかもしれません。
加熱式タバコには、大きく分けて「低温加熱式」と「高温加熱式」のふたつの加熱方法があります。低温加熱式タバコの代表格には、「プルーム・テック」が挙げられます。低温加熱式は、タバコの葉をダイレクトに加熱するのではなく、リキッドを加熱して発生した蒸気を葉に通す仕組みになっています。
そのため、よくいわれる「独特のタバコ感」や深く煙を吸ったときに感じる「吸いごたえ」は少ないといわれており、紙巻きタバコ派の人にはその部分で不満を覚える可能性があります。ただし、少しずつ喫煙本数を減らしたい、緩やかに禁煙の方向にもっていきたい方には向いているかもしれません。
一方、高温加熱式タバコは、タバコの葉を加工したスティックをヒーターの熱で直接温めて発生した水蒸気を喫煙します。そのため、紙巻きタバコ特有の「タバコ感」や「吸いごたえ」といった特徴を比較的強く感じられるでしょう。高温加熱式で人気なのは、「アイコス」や「ブルーム・エックス」などです。吸いごたえや紙巻きタバコの満足感を求める方には、こちらがおすすめです。
また、加熱式タバコにも紙巻きタバコと同じようにタールやニコチンは含まれていますが、葉を燃やすわけではないためタール自体は発生しません。その点は、紙巻きタバコと異なります。しかし、加熱式タバコでもニコチンは摂取することになるため、ニコチン依存になる可能性は紙巻きタバコ同様に否定はできません。
電子タバコ
電子タバコの大きな特徴として、タールなどの有害物質が含まれておらず、体への影響が少ない点が挙げられます。これは、紙巻きタバコや加熱式タバコとは大きく異なります。タバコとはいうものの、電子タバコはタバコの葉を使用するわけではありません。
通常はフレーバーのつけられたリキッドをヒーターにより加熱することで蒸気を発生させ、喫煙する仕組みになっています。ベイプ(Vape)とも呼ばれ、火を使わないため火傷や火事の心配がない安全な喫煙具といわれています。
形はバッテリーの部分が箱型になっているボックスタイプと、細身のペンのようにすっきりとしたデザインのペンシルタイプがあります。ボックス型は容量が大きいので充電が長持ちし、長時間使用し持ち歩きたい方におすすめです。また、機能性に優れており、出力するワット数の大きさにより味わいが変わる仕様になっています。出力数はフレーバーやリキッドの粘度、揮発しやすいかどうかによって、それぞれ適した数値が異なります。
一方、ペンタイプは構造がシンプルで誰でも簡単に扱えるのが特徴です。長時間の使用には向いていませんが、軽量で持ち運びやすく、始めるのにそれほどコストがかかりません。そのため、はじめて電子タバコを使う方、たまにしか使わないライトユーザーの方に向いているでしょう。
リキッドは、基本的に人体に取り入れてもまったく問題のない食用可能な成分が使われています。日本では法律により、ニコチンが含まれるリキッドは国内での流通が認められていませんが、海外では認められている国が多くあります。ニコチン入りのリキッドを認めている国であれば、通販などを利用して個人で輸入し使用する分には問題がありません。最初はニコチン入りリキッドを当サイトのような輸入代行から個人輸入して、徐々にニコチンなしに移行していく方も増えているようです。
電子タバコに変えるメリット
喫煙者の方が紙巻きタバコ、もしくは加熱式タバコから電子タバコに移行することには、大きなメリットがあるといえるでしょう。とくに現代では、健康志向の高まりから日本はもちろん世界的に禁煙ブームとなり喫煙できる場所は年々、縮小されています。
また、海外では長期的な研究において、電子タバコは健康被害へのリスクが低く、人体への影響は少ないという結果が出ています。このような研究結果が示されたことは電子タバコ愛好家にとっても、これから電子タバコを取り入れようと考えている方にとっても、背中を押してくれる心強いものではないでしょうか。
さらに電子タバコは、金銭面に関してもコストパフォーマンスに優れています。物価高が叫ばれている昨今では、非常に重要なポイントです。次に、さらに詳しく紙巻きタバコや加熱式タバコを電子タバコに変えるメリットについて解説します。
電子タバコのリキッドは、タールなどがが含まれていないため、紙巻きタバコや加熱式タバコに比べて健康へのリスクは比較的少ないといえます。
電子タバコ用リキッドは、食品添加物としても広く使われるプロピレングリコールと植物性グリセリンなどを主成分としているため、人体への影響は少ないとされています。
海外の研究によると、電子タバコには健康に害を及ぼす直接的な原因は発見されず、長期的に服用しても体には影響はないという結果がイギリスの科学専門誌に発表されました。タバコの葉を加熱するわけではなく、基本的にタールなどが含まれた煙も発生しないため副流煙の心配も少ないでしょう。
もちろん、リキッドに配合されている成分でアレルギー反応が出る可能性もゼロではありません。自分でどの成分でアレルギーを起こす可能性があるかあらかじめ理解して心配があれば、その成分は避けて選ぶ必要があります。事前に調べておくことで、問題なく電子タバコを楽しめるでしょう。
嫌な臭いが少ない
タバコの葉を使用し、ニコチンやタールが含まれている紙巻きタバコや加熱式タバコは、どうしても独特のタバコ臭が強いのは否めません。喫煙者で、煙たがれた経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
タバコが好きな方は臭いも魅力のひとつかもしれませんが、タバコを吸わない場合は不快に感じる方が多くいるのも事実です。電子タバコの場合は、さまざまな種類のフレーバーで香りをつけており、タバコ特有の成分は含まれていません。
そのため、タバコ特有の臭いは比較的少なく、ほんのり香り付きの蒸気が出る程度で、タバコを吸わない方にも不快な思いをさせることはほとんどないでしょう。タバコを吸わない家族がいる方、大勢集まる場などでは電子タバコが向いているといえます。
コスト削減
毎年のように値上がりする紙巻きタバコや加熱式タバコに比べて、電子タバコは値上がりを気にすることがありません。本体を購入する必要があるため初期費用はある程度かかるものの、リキッドの価格が比較的安価なため、ランニングコストで考えると紙巻きや加熱式タバコと比べはるかに抑えられます。
紙巻きタバコは、2018年から段階的に値上げが繰り返されています。2024年の4月にも値上げされた銘柄を含めると、現在の紙巻きタバコの価格は多くが600円前後はするでしょう。加熱式タバコ用スティックの価格帯も、紙巻きタバコとほとんど変わりません。1か月に1箱消費すると、月18,000円程度かかります。
一方、電子タバコのリキッドは30ml入りで2,500円前後です。1か月で60mlほど消費するといわれているため、5,000円前後ですむ計算になります。紙巻きタバコや加熱式タバコよりも、電子タバコは圧倒的にコストパフォーマンスに優れています。
火災リスクの低減
電子タバコは、基本的にタールなどは含まれていません。タバコによる黄ばみの原因の多くはタバコから発生するタールによるものです。そのため、タールが含まれていない電子タバコを部屋のどこで吸っていても、壁や家具がヤニで黄ばんでしまうことがありません。
電子タバコはライターやマッチなどで火をつけることもないため、火の消し忘れや吸殻による火災のリスクも非常に低いといえます。紙巻きタバコを常用している方のなかには、外出先で「タバコの火、ちゃんと消したかな」、「消したつもりだったけど、まだ火種が残っていたかもしれない」など、心配になった経験があるのではないでしょうか。電子タバコの場合は、自宅や賃貸住宅でも安心して吸えるのは大きなメリットといえるでしょう。
周囲への影響が少ない
電子タバコは、リキッドを加熱して出る蒸気を吸うため、タバコ特有の葉っぱを燃やした臭いはほぼしません。たとえば、柑橘系のリキッドを選ぶと、フルーティな香りが少しするだけで周囲の方を不快にさせるほどの臭いは少ないでしょう。タバコの煙が苦手な方、タバコの臭いを嗅ぐと気分が悪くなる方でも、それほど気にならない程度で抑えられます。
また、基本的にタールなどは含まれていないため、副流煙の心配もほとんどありません。もちろん、タバコを吸わない方にとってはどのタバコも一緒に見えるでしょう。吸わない方やアレルギーがある方などに対しての配慮、電子タバコを吸う際のTPOは考える必要はありますが、周りの方に迷惑をかけることは少ないといえます。
禁煙サポート
電子タバコは蒸気による煙が出るため、本来の意味では禁煙にならないかもしれません。一方、電子タバコのリキッドにはタールは含まれていません。電子タバコは紙巻きタバコと比較すると、約95%もリスクが少ないといわれています。
つまり、紙巻きタバコや加熱式タバコを喫煙する方にとっては電子タバコに移行するだけで、煙の風味を味わいつつ、健康リスクを大幅に下げられるでしょう。依存性も低いため、ゆっくりと禁煙へと移行できます。
実際に、イギリスでは禁煙にトライしてもなかなか成功できない方たちのための禁煙補助グッズとして電子タバコが認められています。場合によっては、医療機関で処方されることもあります。日本国内では法律で販売が認められていませんが、海外ではニコチンの含まれたリキッドが主流です。なかなかニコチンから離れられない方でも、徐々に禁煙に移行できるように環境が整えられています。ただし、必ず禁煙できる保証があるわけではないので注意が必要です。
多様なフレーバー
電子タバコには、紙巻きタバコや加熱式タバコよりも豊富なフレーバーがそろっています。昔ながらのタバコ系や人気のメンソール系、コーヒーや紅茶のようなドリンク系、ベリーや柑橘類のフルーツ系など、これまでのタバコにはなかったフレーバーも電子タバコなら気軽に楽しめます。リキッドタイプのため、自分でリキッドを入れ替える手間はありますが、お気に入りのフレーバーをブレンドしてオリジナルフレーバーを作る楽しみ方が可能です。
また、大量の煙が出るシーシャのようなリキッドもあります。フレーバーに雑味がなく香りを純粋に楽しめるため、シーシャ愛好家の方にも人気があり、さまざまな楽しみ方ができるのが電子タバコです。
紙巻きタバコ・加熱式タバコ・電子タバコの年間コスト比較
紙巻きタバコであっても、加熱式または電子タバコであっても、喫煙者にとってタバコは日常なので年間でどれくらいのコストがかかっているか、細かく考えることは少ないかもしれません。どのタバコも大体同じくらいだろうと思われるかもしれませんが、それぞれ金額には差があります。
ここでは、紙巻きタバコと加熱式タバコ、電子タバコのコストをそれぞれ計算し比較したものを具体的に解説します。
紙タバコ年間コスト
紙巻きタバコは、多くの銘柄が600円前後に設定されています。仮に1日1箱吸うとして1か月で約18,000円、年間にすると219,000円です。年間約22万円と聞いて、あまりに大きな金額に驚いた方も多いのではないでしょうか。
紙巻きタバコは喫煙者にとって、もっとも満足感の高いものであるのは間違いありません。しかし、コスト面を考えると禁煙を決意する人が多くいるのは想像に難くありません。
加熱式タバコ年間コスト
加熱式タバコに必要なものは、アイコスなどの加熱デバイスとスティックです。加熱デバイスの初期費用は、スターターキットの約3,000円〜5,000円程度が必要です。スティックの価格は600円ほどで、紙巻きタバコ1箱と変わりありません。ほとんどのスティックは20本入りで1箱ですが、本数を減らしその分の価格を抑えている銘柄も少なからずあります。
1日20本吸うと仮定して、やはり年間コストは22万円前後と紙巻きタバコとあまり変わらないのが事実です。
電子タバコ年間コスト
電子タバコは、まず、加熱デバイスとフレーバー付きのリキッド、そして消耗品のコイルが必要です。加熱式タバコと同様加熱デバイスの価格帯は、1,000円台から10,000円台と比較的広く、種類もさまざまです。
リキッドは30ml入りで2500円が相場で、リキッドが60mlあれば1か月は喫煙できるといわれています。仮に月に5000円分リキッドを購入すると、年間で60,000円となります。そのほか、コイル代として月に1000円程度かかったとしても、年間で12,000円程度でしょう。
電子タバコなら年間のコストは72,000円ほどで、ほかのものに比べても価格が抑えられることは間違いありません。数字だけみても、圧倒的にコストパフォーマンスに優れているといえるでしょう。
まとめ
今回は、紙巻きタバコ、加熱式タバコ、電子タバコのコスト面について解説しました。時代の流れと健康志向の高まりから禁煙が主流になりつつあり、喫煙者にとっては苦しい環境かもしれません。物価高、タバコ製品の値上がりも相まって禁煙までは行かなくとも、節約せざるを得ない状況の方もいらっしゃるかもしれません。
電子タバコは、ほかのタバコ製品と比べると圧倒的にコストパフォーマンスに優れており、喫煙を続けながら節約ができます。また、個人輸入でニコチン入りのリキッドを手に入れられるため、禁煙への第一歩を踏み出すにも非常に有効な手段といえます。ぜひ、この記事をきっかけに電子タバコへの移行を検討してください。
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