アメリカ心臓協会は、電子タバコの真実を隠蔽か?【翻訳】
欧米の電子タバコ(VAPE)事情
2024年12月16日
アメリカ心臓協会は、電子タバコが紙タバコより安全であるという真実を隠蔽し、フレーバー付きのベイプを禁止するために、電子タバコが紙タバコと同じかそれ以上に有害であるという誤った認識を広めるアンチベイプキャンペーンを行なっています。これは、喫煙者から禁煙の機会を遠ざけているとして批判が集まっています。ここでは、記事の翻訳をご紹介させていただきます。
医学雑誌であるCirculationの研究が、ベイプは喫煙よりも安全であることを示す。
アメリカ心臓協会は「ベイプに対する確固たる反対勢力」を自称しており、未成年や若年層のベイプ使用増加は、"深刻な公衆衛生上の脅威 "であると述べています。ベイプは肺の深刻な損傷につながり、中には死に至るケースもあると、間違った主張をしています。つまり、フレーバー付きのベイプを禁止したいのが心臓協会の思惑です。
心臓協会と反ベイプの団体は、ベイプに対して非常に過激なキャンペーンを行い、現在ではベイプは可燃性タバコと同じかそれ以上に有害であるという、誤った情報が広がっています。
このような誤報は、喫煙者がベイプに切り替える意欲を削いでしまう恐れがあります。
心臓協会はベイプに対する断固とした反対意思を固執するつもりであり、その偏見が科学的に証明された結果にも、悪影響を及ぼすことを改めて証明した結果になりました。
医学雑誌のCirculationによって公開されている査読論文では(ボストン大学、USC、ジョンズ ・ ホプキンス、ルイビル大学の共同研究)、非喫煙者とベイプ使用者の比較で、ベイプ使用者の方が著しく心血管疾患のリスクがあるという証拠は発見されませんでした。
以下、一部論文を抜粋します。
電子タバコ使用者における心血管系疾患数が少ないため、解析に限界があったが、非喫煙者と比べ、ベイプのみの使用による心血管リスクの有意差は認めなかった。
喫煙と比較して、ベイプ使用は30%から40%の心血管疾患のリスク低下に関連している。
最も不都合な真実
全米科学技術医学アカデミーを含む科学者達は、「ベイプは可燃性タバコより、はるかに害が少ない可能性が高い」ことを発見しました。
医師でタバコ専門家のタフツ大学医学部教員マイケル・シーゲル氏は、「ベイプが喫煙よりずっと安全であることはすでに分かっていました。疾病リスクの観点からその違いを定量化した試算は今回が初めてです。」と述べています。 これは、ニコチンを手放せない、あるいは禁煙するつもりがない喫煙者にとっては素晴らしいニュースであり、喫煙者全員へベイプに完全に切り替えるよう奨励していくべきです。
こうして、ベイプだけを使用している人についての肯定的な知見は、心臓協会にとって最も不都合な真実となったのですが、その後、協会はこの事実を埋葬しようとしたのです。
以下、協会が発表したプレスリリースの見出しをご覧ください。
「ベイプと従来の紙タバコの両方を使用した成人では、健康上の利点はない」
当然です!ベイプと紙タバコの両方を使う人はデュアルユーザーと呼ばれ、禁煙するか、大幅に減らすかしない限り、健康上の効果を得られません。健康に悪影響なのは、タバコそのものです。緑黄色野菜を積極的に摂取したり、ピラティスやヨガなどの運動を取り入れたり、瞑想やベイプなどをタバコと組み合わせても、喫煙がより健康的になることはないのです。
公平に見て、デュアルユーザーには喫煙をやめるまで健康は得られないと伝えても大げさではないでしょう。さらに、上記のプレスリリース内で、「ベイプのみを使用した人は、タバコのみを使用した人よりも自己報告による心血管系疾患が少なかった」と報告していますが、この結果はサンプル数が少ないため、制限があることを注視しています。
もちろんこのプレスリリースで、ベイプに対しての警告は発信しています。アメリカ心臓協会の副主任科学・医療担当のローズ・マリー・ロバートソン博士いわく、「電子タバコには中毒性のあるニコチンや有毒な化学物質が含まれており、心臓血管系や健康全般に悪影響を及ぼす可能性があることを知っておくべきです。」と述べています。
この巧みなアンチベイプキャンペーンは、悪しき結果を残しかねません。
国立がん研究センターが行った2020年の調査結果をご覧ください。"タバコを吸うことに比べて、電子タバコは〇〇だと思いますか?"とアンケートを取った結果です。
回答者の61%が、ベイプは喫煙と同じくらい有害である、より有害である、あるいははるかに有害であると誤って回答しています。ベイプは害が少ない、またははるかに少ない、と正しく答えた人はわずか11%でした。これは由々しき事態です。
ベイプ賛成派の国際ニコチン消費者団体ネットワーク(INNCO)エグゼクティブディレクター、チャールズ・ガードナー氏は、心臓協会やその他の電子タバコ反対派は、ベイプの利点を軽視し、リスクを誇張していると指摘しています。
狡猾な姿勢
「これは一貫したフェイクニュースのパターンです」と、ガードナー氏は付け加えました。「私は30年間、HIV、結核、マラリア、デング熱、栄養を中心としたグローバルヘルスに従事してきました。DHHS、ロックフェラー財団、WHOで上級職を歴任してきましたが、こんなことは見たことがありません。」
またツイッターで長年、反タバコ活動を続けているクライブ・ベイツ氏は、「もし意図的に心臓協会がそのような誤解を発信し続けるなら、史上最悪の団体でしょう。」と述べています。心臓協会のような権威ある非営利団体が、人々を誤解させるために、これまで獲得してきた「信頼を悪用している」のです。「まったく卑劣なことだ」とベイツ氏はコメントしています。
確かにベイプに関する誤解を招く要因は他にもあると、この調査データをTwitterに投稿したBU大学の法学教授、クリストファー・ロバートソン氏は指摘します。
以下、ロバートソン氏からのメールです。
A)ピューリタニズム、つまり中毒性のある物質を使うことに対する一般的な反応(コーヒーやアルコールも同様に中毒性がありますので、これについては偽善的です)
B)ベイプが数年前に登場したばかりの何となく新しいもののように見えることから、新しいものに対する一般的バイアス
C)危険性が高い燃焼したタバコの健康被害による理由付けがある
上記3点の組み合わせがベイプに対する誤解の原因と推察しています。
多くの人は、ベイプが煙ではなく水蒸気を発生させること、そしてその違いが何であるかを認識していないのではないでしょうか。吸えば煙が出るものはタバコである、というように、一括りにして推測しているのでしょう。
公衆衛生擁護派はベイプに関して非協力的です。正しいメッセージ(どうしてもニコチンを使用したい場合、ベイプは安全性が高い)を伝えるのは難しいことです。
それでも、アメリカ心臓協会と反ベイプ団体には、もっと頑張ってもらいたいものです。アメリカでは若年層のベイプの流行は、10代の喫煙と同じように、風化しつつあります。[別紙参照]禁煙したい人は適切な指導が必要です。なぜベイプへの切り替えを、命を救う決断を、阻止するのでしょうか。
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